ウォルナットソーイングテーブル t176
- size
- 横幅:535 奥行:400 高さ:775 ㎜
- 送料
- ランク14
- 材質
- ウォルナット
- 年代
- 1880年代
- 輸入
- イギリス
- 特記
- ※鍵は付属しません※
美しいバールウォルナットと繊細な象嵌細工が施されたソーイングテーブル。希少価値の高いバールウォルナットは当時から高級家具の“顔”として使用されていました。
バールとは木の根元などに出来た心材組織とは異なる瘤部分を指し、その断面のマーブル状になった独特の美しい杢目のことを“バール杢”と呼びます。17世紀中頃にウォールナットのような堅い木材を薄く切ることができる鋸(のこぎり)の発明が進み、希少さゆえにそのほとんどが薄くスライスされた突板として市場に出回るようになりました。
ちょうどこのキャビネットが作られた頃は中世の細やかな技術に立ち返り、生活と芸術を統一しようとしいう“アーツ・アンド・クラフツ運動”が始まった年代でもあります。そういった、細やかな手仕事で美しい家具を生み出そうという時代背景がこのキャビネットにも表れているのかもしれませんね…。
入荷時よりまずまずのコンディション。天板には細かい傷はあるものの美観を損なう程のダメージはありませんでしたので剥離等はせず、そのままの艶感を生かしてビーズワックスで仕上げています。脚の接合部にはぐらつきが見られましたので、解体して再度締め直しを行いました。
収納スペースに落ち切らないシミ汚れやダメージはありますが、パーツを新調するよりも当時のオリジナルのままにしておく方が良いと判断しましたので出来る限りの補強・汚れ落としを行っております。
是非150年近く前の時代の家具の魅力をご堪能下さい。