イギリスの歴史が息づく「チューダー様式」とは?アンティーク好き必見の建築・家具スタイル ~建築編~
アンティーク好きなら一度は耳にしたことがある「チューダー様式」。重厚で荘厳、でもどこか牧歌的な雰囲気を持つこのスタイルは、イギリスの歴史と深く結びついています。今回はそんなチューダー様式建築の特徴や背景、そして魅力についてご紹介いたします!

チューダー様式っていつの建築?
チューダー様式の建築が盛んに建てられたのは、イングランドでチューダー朝が統治していた1485年〜1603年。つまり、ルネサンス初期と中世ゴシックの狭間の時代です。
時代背景としては、内戦(バラ戦争)が終わり、比較的平和な時代が到来。王侯貴族だけでなく、富裕な商人階級も力を持ち始め、個人宅や農家、町家の建築に豊かな装飾性が表れるようになりました。
外観の特徴:ハーフティンバー構造が代表的
チューダー様式の最大の特徴といえば、「ハーフティンバー」構造ではないでしょうか。これは、木の骨組みをそのまま外壁に見せる伝統的な建築法です。
黒く塗られた太い木材のフレームと、白い漆喰や煉瓦の壁面とのコントラストは非常に印象的。この構造は見た目の美しさだけでなく、当時の建材・技術的背景から生まれた合理的な設計でもありました。

その他の外観的特徴
急勾配の屋根
雪や雨の多い気候に適した設計で、視覚的にもシャープな印象を与えます。
高くて装飾的な煙突
煙突が複数あり、レンガ積みで模様が入っているものも多く、シンボリックな存在です。
格子窓(リードグラス)
当時は大きなガラスが作れなかったため、小さなガラス片を鉛で繋ぎ合わせた格子窓が主流でした。光を柔らかく取り込む効果もあります。

チューダー様式はどこで見られる?
イギリスでは今も各地にチューダー建築が点在しています。代表的な例としては、以下のような建物があります。
- アン・ハサウェイの家(ストラトフォード・アポン・エイヴォン)

- リトル・モートン・ホール(チェシャー)

- ハンプトン・コート宮殿(ロンドン郊外)

また、ヴィクトリア時代や20世紀初頭には、チューダー様式を模した「リバイバル建築」も多数建てられ、郊外の住宅地などにその名残を見ることができます。
歴史が宿る家に、心惹かれる
チューダー様式の建築は、イギリスの豊かな歴史と文化の象徴ともいえる存在です。重厚で美しいその佇まいには、何世紀も前の暮らしが息づいているようなロマンを感じさせてくれます。
旅行先でふと見かけた白黒の家。もしそれがチューダー様式なら、ぜひ足を止めて眺めてみてください。その建物が語りかけてくるストーリーに、きっと心が動かされるはずです♪
次回はチューダー様式~家具編~を公開予定です。
お楽しみに!!
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