椅子生地の張替えについて~その②~
ーーーー座面板製作によるチェア張替えについてーーーー
前回の記事では
①底部分にベルトを張り込み、その上にウレタンクッションを重ねて仕上げる
という方法の紹介をさせて頂いたので今回は
②底部分の形に板を切り出し、その上にウレタンクッションを重ねて仕上げる
という方法についてご紹介したいと思います!![]()
まずは修復前の状態はコチラ![]()

背面が格子状のデザインのダイニングチェアです![]()
座面の状態はそれほど悪いわけではなかったのですが、
何故か4脚セットの内の一脚だけ座面生地が違うので
セット品らしく統一感のある新しい生地に交換します![]()

まずは座面を取り外します。
こういったダイニングチェアは下から押してあげると簡単に取れますので
張替え作業も比較的楽にできます![]()
今回のチェア、本当になんで1脚だけ座面を替えたのでしょうね![]()

さあ前回も言いましたが、椅子張替え一番の大変作業といっても過言ではない生地剥がしです![]()
今回の椅子生地はここ数十年で張り替えられているのか、
比較的金具が綺麗な状態でしたので助かりました…![]()
本当に古いものだと錆びたり腐食したりで抜くときに折れてしまい
本体の方に残ってしまうので![]()
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座面剥がしと同時進行で本体の方もメンテナンスしていきますよ![]()
上の写真は“クランプ”という締め直しメンテナンスに使う工具で
緩んでグラついているところを再度締め直して固定している様子です。
一つ一つのジョイント部分をチェックし、緩んでいるところがあれば
ハンマーで叩いて少しずつパーツを外していきます。
接着面を綺麗にした後(古い接着剤が残ったままだとしっかり固定できないため)
新しく接着剤を塗布してクランプで硬く締め直します![]()
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この作業を丁寧に行わないとすぐまた緩んでしまう可能性があるので手は抜きません![]()

締め直し作業と並行して座面板を製作していきます![]()
アンティーク品というのは木の反りや歪みによって上下左右の寸法がバラバラのものがほとんど。
もちろんわずかに違うというレベルですが一脚ごとに座面の寸法も違うので、
それぞれ型を取っていた材を切り出します![]()
座面内側の四隅に強度を上げるための三角の木材パーツがあるのですが、
これもグラついていたり破損していたりする場合は作り直して取り付けます![]()

今回はベルトによる椅子の張替メンテナンスについてご説明しました![]()
①ベルトを使って張り替える方法と②底板を製作して張り替える方法の違いですが、
座面を張り込む枠組みの強度にもよります。
というのも幅4㎝程のベルトを何本も引っ張りながらとめていきますので、
座面枠組みには常に引っ張られている負荷がかかっている状態です。
そこに人が座るのですから、枠組みがしっかりした材質・造りでないと
ベルトによる張替えは難しくなってきます![]()
そういった場合や椅子のデザイン的にベルトを張るのが難しい場合は
②底部分の形に板を切り出し、その上にウレタンクッションを重ねて仕上げる
という方法を取ります。
どちらが良い悪い等はなく、基本的には椅子の状態や構造をチェックして
より椅子に合った張り方を判断させて頂いています![]()
その③の記事では②の底板を製作して張り替える方法の紹介をさせて頂きますね![]()
気になる方は是非チェックしてみて下さいね![]()
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